2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 壁井ユカコ イラスト/山川あいじ2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 壁井ユカコ イラスト/山川あいじ

文庫本紹介

2.43 清陰高校男子バレー部
春高編 ①

壁井ユカコ

春の高校バレー開幕! 初出場の福井県代表・清陰高校の前に立ちふさがるのは、インターハイ優勝の福岡代表・箕宿高校や有望選手が集う東京代表・景星学園……。メンバー8人の元弱小チームは築き上げてきたチームの力で頂点を目指す!最強の青春スポーツ小説。

2ヶ月連続刊行!
2021年02月19日発売
価格/640円(本体)+税
装画/山川あいじ 装丁/鈴木久美

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2.43 清陰高校男子バレー部
春高編 ②

壁井ユカコ

春の高校バレー開幕! 初出場の福井県代表・清陰高校の前に立ちふさがるのは、インターハイ優勝の福岡代表・箕宿高校や有望選手が集う東京代表・景星学園……。メンバー8人の元弱小チームは築き上げてきたチームの力で頂点を目指す!最強の青春スポーツ小説。

2ヶ月連続刊行!
2021年03月19日発売
価格/640円(本体)+税
装画/山川あいじ 装丁/鈴木久美

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プロローグから第一話9節まで読むことができます。

※ウェブ連載時の原稿です。単行本化にあたり加筆・修正されています。

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キャラクター紹介

著者インタビュー

バレーボールの格好よさを伝えたい!

高校男子バレーボールのネットの高さは、多くの県大会で2m40cm。だが、春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)では、2m43cmになる——。
壁井ユカコさんの「2.43」シリーズは、福井県の弱小チーム・清陰高校男子バレー部が〝全国〟を目指す青春スポーツ小説です。第三弾となる本作『春高編』では、いよいよ、清陰高校が春高に挑みます。天才セッター灰島公誓と、ずば抜けた身体能力とガラスのハートをあわせもつアタッカー黒羽祐仁ら、清陰メンバーは全国でどう戦うのか? 彼らの前には、歩んできた道のりも個性も異なる、さまざまなライバルが立ちはだかります。刊行にあたり、壁井さんにお話を伺いました。

敵チームも格好いいからこそ盛り上がる

——シリーズ第三弾『2.43 清陰高校男子バレー部 春高編』は、いよいよ春の高校バレーに参戦ですね。第一弾の頃から、春高まで書く予定はあったのですか。
シリーズ化できればと思ってはいましたが、まずは一作完結の予定だったんです。第二作は第一作の、第三作は第二作の発売後の反響のおかげで書けることになりました。なので毎回毎回、これで終わりだという思いで書いてきました。ただ、第二作「代表決定戦編」を経て、絶対に「春高編」まで繋げたいなという思いは強くなっていました。
実は最初、バレーを題材にした小説を書こうという段階では、弱小チームが学校内でわちゃわちゃやっている話にする案もあったのです。でもいろいろ取材して実際に観戦しているうちに、バレーの格好よさを書きたいと思うようになったんですね。そうなるとある程度レベルの高いチームのほうが格好いいものが書けるし、ならば春高を目指すレベルの学校がいいな……となっていきました。
——今回はとくに試合シーンが臨場感満点でたっぷりと描かれますね。灰島と黒羽のいる清陰高校バレー部だけでなく、ライバルとなるチームの選手の視点からも描かれていきます。
前作では代表決定戦のたった一試合をメインに書きましたが、春高となるといろんな強豪チームが出てくるので、複数のチームとの試合を描き込まないといけないのは必然でした。今回も魅力的なライバルを登場させたかったですし。ただ、優勝するとしたら一チーム最大五試合か六試合あるので、それを一冊におさめるためにどう構成するかは悩みどころでした。序盤はどう抑え、どの試合に重点を置いて、ライバル校との対戦をどうメインに据えていくかを考えて組み立てていきました。
——ライバルチームの東京の景星学園と福岡の箕宿高校の個性はどのように考えていったのですか。
まず、清陰高校が福井県にあるため、がっつり福井弁で書いてしまったので、他の地方から出てくる学校をみんな標準語で書くとおかしくなってしまう。それをどうするか、という悩みがありました。それで一校は東京にしたというのが実状です(笑)。もう一校は、私がもともと福岡にすごく好きな高校があったので、それで福岡にしました。第一作の構想期にインターハイの観戦に行って、すごく惹かれたエースがいたんです。それで博多弁の監修をしてくださる方も探してもらって。でもどちらも、どこか一チームをモデルにしたわけではないです。実際に見てきたいろんなチームを参考にしつつ、想像上のチームを作っていきました。
——壁井さんにとって魅力的なチームって、どんな要素があるのでしょうか。
理由はいろいろなんですけれど、戦略自体が面白いチームであったり、すごく惹かれる選手がいたり……。それと、チームのたどった境遇に惹かれることもありますね。そうやって気になるチームができていって、このチームもこのチームも応援したい、という感じです。
灰島や黒羽のいる清陰高校は「代表決定戦編」までの時点でチームとしては円熟してきていて、状態も悪くないんですよね。なので今回はわりと、新しく登場したチームに清陰のほうが立ちはだかるライバル校みたいな感じになりましたね(笑)。対戦スポーツものって、主人公チームだけじゃなく敵チームもすごく格好いいからこそ、ぶつかり合いが盛り上がると思うんです。なので、敵のチームも魅力的に書くことは意識しています。

全試合、ローテーション表やスコアブックを作っています

——景星学園の浅野直澄、箕宿高校の弓掛篤志たちの視点も入ってきます。彼ら二人はライバル校同士だし性格も違いますが、実は親友同士でもあります。弓掛君は熱い人だけど、浅野君はガツガツと闘志を見せるタイプではないですね。
「代表決定戦編」のライバル校で登場した三村統や越智光臣とはまた違う、でも同じように魅力的なライバルを出そうと思っていました。この「2.43」はいろんな〝二人の関係性〟を軸に編んでいるので、新鮮な二人として、チームが違うけれど親友同士、ということにしました。
——エンタメにありがちな裏工作をする腹黒いライバルの登場などは一切なく、みんなが正々堂々と戦っている姿が爽やかです。
せっかく書くからには競技の面白さを書きたいので、バレーボールを純粋に楽しめなくなるような出来事はあまり起こしたくない、というのは留意しています。どのキャラクターも応援したくなるように書こう、というコンセプトは最初からありました。
——そういえば、「代表決定戦編」のライバル校の選手、三村君は読者の方からの人気が高かったそうですね。「春高編」にもちょっとだけ出てくるので喜ぶ読者も多いのでは。
このシリーズは集英社の文芸サイトで連載していたのですが、「春高編」の連載中も、三村が出てきた回が更新された時の反響は大きかったですね(笑)。全員好きと言ってくださる方が多いのですが、中でも三村は人気が高い印象です。棺野秋人や青木操も人気ですね。編集者さんからは小田伸一郎人気が高いです。「上司にほしい」とか言われることも(笑)。
——それにしても何試合も書く中で、毎回異なる試合展開をここまで面白く描き分けるのは、相当大変だったと思います。選手のローテーションや試合展開はどのように考えていったのですか。
試合内容を全部書くわけにもいかないので、どこをポイントにして、どこで盛り上げるか、を考えていくのは、確かに楽しさと大変さと両方ありました(笑)。
バレーボールはサーブ権をとったチームの選手がコート・ポジションを移動(=ローテーション)していくルールなので、全試合、こういうようにローテーション表やスコアブックを作成しまして……(と、タブレットを取り出す)。ひとつの試合で各チーム六ローテーションあって、これを間違えるとえらいことになってしまうので、事前に作ったんです。
——わあ!!! ものすごく細かいですね。各選手の動きも、どのフォーメーションでどう動くのか、矢印で書き込まれていますね。試合の場面を読みながら選手たちの動きがすんなり頭に浮かぶのは、こうした綿密な組み立てがあるからこそなんですね。
ローテーションによって誰がどこから攻撃できるか、誰がそれをブロックできるかなどが全部違うので、何対何の時にどの選手が前衛にいるのかなど、ポジションを間違えないようにしなくてはいけなかったので。
最初に、各セットの決勝点が入る直前の数点の間にどんな点の取り合いがあると格好いいのかを考えて、じゃあこのプレーを表現するためにはどういうマッチアップならできるのかを逆算し、最後がこのローテーションだから何点前にはこのローテーションで、どんなことが書けるかを考える、という感じでした。
——相手のブロックの特徴に気づくとか、ある選手が怪我をして……とか、そういったドラマも入れ込みながら、ですよね。
そうですね、試合の進行と、物語の進行を編み込むのは大変でした。基本的に、バレーは体育の授業でやった程度、という人が読んで想像できることを基準に置いて、どういう比喩を使ったらいいかなどを考えました。知らない人にもバレーボールの格好よさを伝えたかったので。

予想内の未来、ではない結末を

——試合ですから、必ず負ける人たちが出てくるわけです。ただ、その負けたチームも、敗れ去って終わり、というより、「人生まだ先があるよ」と感じさせてくれる余韻が印象的でした。
そうですね。負けた選手が一人で泣く場面があるんですが、実はあそこはプロットができた時から、いちばん書きたいと思っていたシーンだったんです。「あと十センチ」というキーワードが最初からありました。
——ああ、「あと十センチ」……。あれは泣けますね。執筆に際しては、そういう書きたい場面がいくつかあって、その間をつないでいく感覚でしたか。
いえ、本当に混沌とした書き方をしているので(笑)、分かりやすい流れで出来上がっていったわけではないです。一回書いてからごっそり直したりもしていて、シーンを丸ごと書き換えることがよくありました。
この小説は三人称文体ですけれど、誰か一人の人物の中にカメラが入っているような書き方なので、カメラの位置によって書けることが全然違うんです。だから書いている途中で視点人物を変えることも相当やりましたね。一度書いても、物語的に書き切れていないのはこのキャラクターの視点だからだと思ったら、思い切って全部視点を変えてみたりして、誰の視点だといちばん共感してもらえるかを考えました。視点人物を変えるだけで同じシーンでも受け取り方が正反対になるので、最善手はどれなのか、いろんな可能性を探りました。ただ、そうしているから効率が悪くなって、発表のペースがどんどん遅くなる(笑)。
——ところで、清陰高校の監督は放任主義ですよね。すべて選手に考えさせ、決めさせる。だからこそ彼らは成長するわけですが、そういう監督にした理由は。
もともと大人の存在感を出さずに、選手たちの話を書こうと思っていました。大人がバリバリ指導して部活が進んでいくというタイプではないチームを書きたかったんです。シリーズを重ねていくうちにタイプの違う先生も出てきていますが、どちらにしても深く介入してくるスタンスではない人たちですね。
——清陰の監督の「高校の三年間がすべてじゃないから勝敗にこだわらない」という考えと、ライバルチームの監督の「三年間でちゃんといい結果を出して、いい思いをさせたいから、勝たせたい」という異なる考え方、どちらもうなずけますね。
部活にあまりに捧げすぎるのは問題だけれど、高校でしか経験できないことに思い切り打ち込んでほしいというのも分かる。そのジレンマに正解はないですよね。その両方をどう融合させるかというのは、今回のテーマの一つでした。
選手たちも試合の中で少しずつ変化していきますが、読者に対する説得力というのを大事にしようとは常に考えています。物語の流れとしてこのキャラにこういう行動をさせたいと思ったら、それまでの話の積み上げの中でその行動に共感してもらえるかどうかを考えて、してもらえないと思うときは何かが足りないはずなので、そこまでの話の流れをすごく直したりしました。
——最後に、ある人物の今後に関する、意外な決断がありますよね。あれは驚きました。
結末は最初から決めていました。読者が望むであろう方向ではないところへ行き着くことになるので、納得してもらうために、すごく話を積み上げましたし、何度も改稿しました。ただ、春高が終わって来年度の清陰がまた始まるんだな、という予想内の未来ではなくて、読者の予想を超えてこの先のストーリーの広がりをもっと感じさせるようなラストにしたほうがいい、という確信はありました。
——ということは、この先のストーリーはあるということですか。
はい、頭の中にはもうあります。このチームのエースとあのチームのエースが同じチームで一緒に戦うことになって……とか、私の中ではドリームチームが出来上がっているんです。そういうことを考えるのが、面白くて仕方ないんですよね(笑)。
——わあ、今後そのストーリーが読めることを楽しみにしています。

聞き手・構成=瀧井朝世
「青春と読書」2018年10月号掲載

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応援メッセージ

#243春高編
応援メッセージ

春高編の連載終了後、ツイッター上で募集した応援メッセージのごくごく一部をご紹介します。スペースの都合ですべてのメッセージをご紹介できず申し訳ありません! ご応募くださった皆様、ありがとうございました。

葉流さん
終わりがあるのを知っていた。最初で最後の仲間と挑む一回きりの大舞台。だから一秒でも長く一秒でも高く飛んだ彼らと一緒に、届く、届けと願った。ボールが落ちるその瞬間まで終わってほしくないと心から思った。(とりあえず読んで)
さおさん
こんなにも夢中に、真剣になれるということが本当にかっこいい!それぞれの想いがぶつかった激戦の末の黒羽の涙がたまらなかった。これからも彼らを見ていたいし、応援したいと思う。最高に面白くて胸熱なスポーツ青春小説です!
momoさん
対照的なユニとチカ。期間限定の春高。その春高を目指して、今を、生き急ぐように1人でいたチカの隣にユニがいることが心強くて嬉しくて。全身全霊でバレーに青春を捧げる全ての選手の姿が、痛いほど眩しい。読んでいる時を忘れる程に夢中で入り込んでしまうリアル感が大好きな作品。
二貴斗さん
活字を追いかけていたはずなのに気がつけばみんなとボールを追いかけているような臨場感……!
楽しいのも切ないのも甘酸っぱいのも苦いのも、熱さだけじゃない青春の全部がここにありました。とりあえず、読んで。
ステラさん
「何度でも」きみに誓ってトスを呼ぶ
二つの道の交わる場所で

#短歌
糸さん
凄まじい熱量と臨場感あふれる、バレー愛にあふれたお話でした。
対戦校まで魅力的に書かれてるものだから一試合一試合涙なしでは読み終えれなかった。心が抉られるほどの展開が次々襲いかかってきて代表決定戦に続き大号泣。
バレーに興味がない人にこそ一度は読んでほしい青春小説。
えるれさん
2.43の肝は「キャラがたっているのに圧倒的にリアル」。どこかにいるかもしれないと思わせるチームがたくさん出てきて、それでいてキャラクターが相殺されずにみんなが主役。すごい。視点の切替もスムーズですごい。ボキャ貧だけどすごい。面白い。面白い。みんな読んで。
カナメさん
現在に、そして未来に全力で向き合うユニチカたちの揺れ動く感情に、何度涙ぐんだか分からない。青春の苦さもまぶしさも全部ここに詰まってる。
Paruさん
落ち込んだ時、勇気がほしい時、一歩前に進みたい時…
バレーを愛する少年たちのプレーに熱くなり、涙が流れ、そして励まされ…
大人だって、いつまでも熱い想いを胸に前に進んでいくんだー!
出会えて本当に良かった。ありがとう。2.43
キヨさん
春高編、ラストは泣きました。まさに青春! 苦しみも別離も涙も歓喜もまとめて推進力に変える、若さの結晶、青春エネルギー。試合シーンが臨場感抜群で本当に面白い。敵も味方もみんな命を燃やしている……。そして黒羽の優しさと思いやりがとても沁みた……。また一から読み直します!
soraさん
重い一撃が激突する音が本当に聴こえた。その場に、自分がまるで"いる"かのような、そんな錯覚すら覚える。誰しもがバレーに魅せられて戦って、勝ったり負けたり、先に進むための選択をする。毎週待ち遠しくて、手に汗握りながら試合を見た一冊。読まなかったらもったいない!
あきろうさん
エースにも、主将にも、マネージャーにも、ベンチにも、観客席にも、予選敗北にも、一回戦敗退にも、決勝進出にも語りきれないくらい物語がある。スポットライトはひとつじゃない。そう思える小説でした。
一条さん
凄まじい熱量のスポーツ小説だし、人物の心の機微や成長を描いた青春小説である。臨場感のある試合描写にはバレーボールのかっこよさ、美しさがぎゅっと詰まっている。心理描写には何度も胸を打たれた。彼らは自分自身と向き合って自分の道を選択する。その選択の先も見てみたい。
ayさん
疾うの昔に過ぎ去った青春時代を思い出し、懐かしさと当時彼ら程の熱量が無かったことへの少しの後悔を抱えながらも夢中で読んだ。バレーボールというスポーツを文章という形でここまでリアルに表現し伝えることの出来る作品は2.43が唯一無二。2.43とにかく最高です。...読んで!!!
くるみさん
読みながら私は間違いなく観客席にいた。会場の空気が肌に伝わってきた。ユニチカの関係性が初めの頃とどんどん変わっていく。寂しいような、けれどもこれからも互いに強くなっていくんだろうと思うと、その成長を見続けていたい。
「ずっと」じゃなくて「何度でも」このセリフに涙腺崩壊
岳㌧さん
小説という媒体は一見スポーツを描くには不向きに思えるが、バレーボールの1プレー1プレーに選手がどういう感情を乗せているか、を臨場感を損なわずに描き切る筆力が本当にすごい
春高編を経たユニチカの距離感が大変尊いなあ〜次シーズンも楽しみです
たぁにいさん
コートに響くボールの音。弾む息、流れる汗。シューズが擦れたその一瞬に生まれるコートの上のドラマ。読みながらいつも自分が彼らのすぐ側に立っているような気持ちがしていた。どのチームにも背負うものがあり、どの選手にだってドラマがある。こんな青春、自分も過ごしてみたかった。
三水さん
バレーという「一人ではできない競技」ゆえに生まれる、仲間やライバル相互の作用が、これでもかと怒涛の勢いで押し寄せる様は本当に!圧巻でした!!読みながら息をするのを忘れるような体験は後にも先にも2.43だけ、です。
割れても末に逢わむとぞ思ふ。彼らの長い旅行きに、幸福あれ!!
Mihoさん
自分が諦めた夢を希望を彼らに見せてもらった。チカがどんな選択をするか、どんなプレーをするか毎回楽しくて仕方なかった。バレー好きには絶対読んでほしい。バレーの楽しさが凝縮された一冊!
赤銅にょろんさん
私はあのとき確かに観客席にいた。
体育館に響く靴音、息遣い、ボールを叩く音までもが聞こえた。全ての選手がそれぞれの想いを抱えた主役であり、どのチームにも負けて欲しくないと本気で思った。
運動嫌いだった私を春高に連れて来てくれて、バレーの楽しさを教えてくれてありがとう。
白川さん
全国から集結した綺羅星たちがとうとう激突!
ページを捲るごとに脳内に流れ込む怒涛の試合情景
は、疾走感、臨場感、一瞬を切り取る「間」、すべてがまばたきも許さぬバレーボールの試合そのもの。
広い宇宙で離れても、必ずお互いに引かれ合う。そんな引力を持った星たちの物語。
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『2.43』スペシャルショートストーリー

2016年、2017年、2018年の夏のコミックマーケットでバレーボールメーカーの株式会社ミカサとのコラボ企画として書きおろされたショートストーリー3話をお届けします。
春高編を読む前でも、読んだ後でもお楽しみいただける構成です。

Special thanks to Mikasa Corporation.

シリーズ一覧

もっと高く、もっと強く。仲間を信じて勝利を掴め。メンバー8人の元弱小チームが頂点を目指す——。
最強の青春スポーツ小説『2.43』シリーズはこちらから!

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